慈恩寺=岡山県津山市桑下=で21日、「朝の座禅会」が始まった。参加者は精神を統一させて心を整え、すがすがしい気持ちで1日をスタートさせている。24日まで。
今年で36年目を迎える毎年恒例の行事。22日は小学生を含む14人が参加した。さわやかな早朝の空気の中、ラジオ体操で体をほぐした後、本堂で手と足を組んで座り、背筋をまっすぐ伸ばして呼吸を数えながら静かに自身の心と向き合った。セミしぐれが響く中、時折善杖(警策)で背中をたたく音が響いていた。
この後、「周囲の音をあまり気にならなくなった時が、心が落ち着いた状態」といった河本寂昭住職(63)の話に耳を傾けた。父親ともに毎年参加しているという秀実小学校6年生の岸川心和さん(11)は「勉強のストレス解消のために来ている。頭がすっきりしたので、これで夏休みの宿題がはかどりそう」と語った。
座禅会は檀家以外でも参加可能で、午前6時半からラジオ体操、40分から座禅を実施。河本住職は「自律神経を整え、体や身体がよくなる効果もあるとされている。足が悪い人でもいすに座ってできるので、ぜひ参加してみてください」と話している。