岡山県苫田郡鏡野町上斎原の行楽スポットとして人気の岩井滝は、昨年8月の台風7号による水害で遊歩道が複数個所で崩落するなどし、立ち入り禁止の状態が続いている。例年7月10日に開かれている「岩井滝まつり(上斎原興公社主催)」も中止となった。
同町産業観光課によると、林道の駐車場から滝に向かう遊歩道が途中、幅約10メートルにわたって崩落。滝手前にかかっていた木橋はまるごと流され、直下にあった石積みの遊歩道は濁流で崩壊しているという。町は夏以降復旧工事を進める予定だが、今シーズン中は通行できない見通し。
岩井滝は、中津河川支流の標高830メートルにあり落差10メートル。せり出した岩棚をくぐり、水流を裏側から眺められる「裏見の滝」として広く知られ、近くには名水「岩井」がわき出している。