「干支展 丑と天神様」(津山郷土玩具愛好会主催)が東新町の城東むかし町家東蔵で開かれ、明治から昭和期に作られた各地の土人形や張り子が来場者の目を楽しませている。2月23日まで。
杉元耕司同会代表(小田中)が、学問の神であるとともに農耕の神ともされた菅原道真をかたどった「牛乗り天神」をメインに25点を展示。
白い牛に鮮やかな彩色が目を引く堤土人形(宮城)、黒牛に朱の衣が映える長浜張り子(島根)、気品ある顔立ちの古博多土人形(福岡)、首が揺らぐユーモラスな宇土張り子(熊本県)など、それぞれに地域性や素朴な味わいがある。
このほか歌舞伎の名門、尾上家の祝い事のために東京浅草の今戸焼で作られた珍品「恵方牛」も並ぶ。
杉元代表は「実直に働く牛が学問に通じることから生まれた民芸品との説がある。ほとんどが作り手の途絶えた貴重な品で、この機会に見てほしい」と話している。
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各地の牛乗り天神と杉元代表
「干支展 丑と天神様」(津山郷土玩具愛好会主催)が東新町の城東むかし町家東蔵で開かれた
- 2021年1月16日
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