「性の多様性」とは LGBTQ当事者の講演会 自分らしさを大切に/岡山・津山市

教育・保育・学校 お気に入りのピンクのベストを着用して来校した竹内さん=岡山県津山市で
お気に入りのピンクのベストを着用して来校した竹内さん=岡山県津山市で
         

 性的少数者(LGBTQ)の当事者でレインボーハートokinawa代表の竹内清文さん(47)=岡山県津山市出身、沖縄県=の講演会が7日、鶴山中学校(津山市山北)で開かれ、1年生53人が「性の多様性」について理解を深めた。

 ピンク色のベストとハット姿で登場した竹内さんは「僕はピンク色が大好き」と断った上で「個性はその人特有の性質・性格。男らしく、女らしくではなく、自分らしさが大切。周りと違っても大丈夫」と訴えた。

 「LGBTQ」の割合は全体の5%で、津山市の人口だと5000人いると指摘。7割はカミングアウトしておらず、埼玉県の調査では当事者の66%が自殺を考えた経験があるとし、「性の多様性を大事にすることは全ての人の命を大事にすること」と語った。

 またグループワークを実施し、「認める」の意味、「十人十色の学校」のあり方などについて考えを発表した。定森美穂さんは「ニュースで見たりして知っていたけれど、本人から経験を聞けて良かった。個性を大切にしながら生きていきたいと思った」と話していた。

 竹内さんの講演会はこの日を皮切りに、11月7日までに美作地域17小中高校で行われる予定。

性の多様性について学ぶ生徒たち
性の多様性について学ぶ生徒たち


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