岡山県真庭市秘書広報課主催の本年度「情報発信力向上セミナー」が24日、始まった。2月9日まで全4回の日程で参加者たちは多彩なメディア媒体を活用した告知やコミュニケーションの取り方について知識を深めている。
ソーシャルメディアの普及に伴い、個人間で情報共有や発信ができるようになってきたことを受け、市や地域のPRに役立ててもらおうと2021年から開始。
今年はデザイン、マネジメント関連の専門家やインフルエンサーを講師に招き、SNS、自主的に制作できる出版物「ZINE(ジン)」や対話型AIサービス「チャットGPT」といった紙媒体や電子媒体を駆使して趣味から仕事まで生かせる情報伝達の手法を学ぶ。
初日は同市久世の交流定住センターで開かれ、10~60代の男女13人が参加。イラストレーターとしても活動している小林デザイン事務所=同市=の小林加奈代表がコミュニケーションアプリ「LINE」において、イラストや写真をそえて自身の気持ちを伝える手段として使われる「スタンプ」の作り方をアドバイスした。
参加者たちは持参したスマートフォンを手に、アプリ「LINEスタンプメーカー」を使って自身で描いたイラストや撮影した写真を加工するなどしてオリジナル作品を作成。有料販売をして世界中の人が利用できることなども知った。
作ったスタンプを地域のサークル仲間たちと連絡を取る際に使いたいという同市下河内の湯浅稔さん(63)は「活動内容を伝える方法についてグループの間で課題として挙がっている。実際にどんな伝達方法があるのかを知り、触れてみることで新しい発見につながった。今日は有意義な時間が過ごせた」と語っていた。
29日はウェブ会議ツール「ZOOM(ズーム)」上で「情報発信で仕事をつくる」と題してフリーランスで活動する髙橋美映さんが、オンラインを活用した仕事について話す。
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