3日からの新紙幣の発行に便乗した新たな手口の詐欺の発生が想定されることから、津山署は広報活動を強化して、住民に強く注意を呼びかけている。
岡山県警によると、詐欺は、金融機関や銀行協会などの職員を名乗る者から、「従来のお札が使えなくなるので交換します」「併せてキャッシュカードや通帳も交換する必要があります」といった電話があり、職員を名乗る犯人が従来の紙幣などを自宅に受け取りに来る、といった手口が想定されるという。
これまでの「1万円札」「5000円札」「1000円札」は引き続き使用できる。
同署は、県警が作製した広報チラシを各種会合で出席者に配布したり、管内の駐在所・交番ではミニ広報紙の速報を発行したりして住民に注意を喚起。また、市役所の加茂、久米、勝北の各支所、阿波出張所からの防災行政無線、鏡野町の告知放送で各世帯に「新紙幣発行に関する注意」を呼びかけている。
同署生活安全課の植田昌嗣課長は「電話がかかってくるなどしたら、周りの人や警察に相談するなど十分に注意してほしい」と警戒を強める。
県警は被害に遭わないために▽防犯機能付き電話の導入や、留守番電話機能の活用といった固定電話対策▽電話で「お金やキャッシュカードの話」が出たら、一旦電話を切って家族や警察に相談する▽キャッシュカードは誰にも渡さず、暗証番号も教えない―といった対応を促している。