昨年6月に産業考古学会から推薦産業遺産の認定を受けた岡山県津山市大谷の「旧津山扇形機関車庫と転車台」の記念モニュメントが、機関車庫がある津山まなびの鉄道館に設置された。
1936年にしゅん工した機関車庫は17線分の収容スペースがあり、現存する中では国内2番目の規模を誇る。転車台はそれより以前の30年に設置され、長さ18.3メートル、現役稼働する数少ない設備となっている。一般公開されていることも評価され、鉄道遺産として学術的文化的に貴重として認定された。
モニュメント(高さ1メートル10、幅40センチ)はJR西日本岡山支社が設置。同学会が作ったブロンズ製の銘板(縦21センチ、幅30センチ)を取り付けており、推薦産業遺産として第100号となったことを伝えている。
2日に同鉄道館でお披露目され、小西伸彦同学会理事が「この機関車庫を見たら当時どうのように設計されたかが分かる。学会として初めて作った銘板でもあり、ここに置いてもらいありがたく思う」とあいさつ。谷口圭三市長は「第100号となる推薦産業遺産をしっかり生かしながら、今後のまちづくりに取り組んでいきたい」と話した。
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設置されたモニュメントを見る小西理事(右)や谷口市長