「春の山野草展と押し花絵展」が4、5の両日、新野東の勝北公民館で開かれ、愛好者グループによる鉢植えや押し花アートが来場者の目を楽しませた。
勝北文化協会の「山野草愛好会」(濃野正義会長)が約150点、「押し花絵教室たんぽぽの会」(岡田成子会長)が33点を出展。
かれんな花を咲かせた山野草は、真っ白なヒメウツギやシライトソウ、鮮やかな黄色のイワキンバイ、紫色のヒメシャガ、ハンショウヅルなどが目を引き、コケのあしらい、石付けも野趣を引き立てていた。
押し花アートは、若葉の小枝や竹の皮も素材に表現した衆楽園や綿花を雲海に見立てた備中松山城の風景、幹に樹皮を生かした紅白の梅花、水墨画と組み合わせた斬新な作など、どれも趣向を凝らしていた。
大阪府寝屋川市の会社員・寺坂円香さん(39)は「押し花とは思えない繊細なアート作品に感動した。山野草は清そで多様な花があり、丹精込めて育てたのが分かる」と話していた。