岡山県津山市、美咲町で教室を開いている書道家3人の作品展「三人展 わたしら書道大好きじゃけん」が11日、岡山県津山市のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで始まり、個性あふれる墨痕鮮やかな意欲作が来場者を魅了している。13日まで。
津山市神戸の延札松翠さん(72)、美咲町百々の禾本凛華さん(72)、美咲町大戸上の梅川彬象さん(39)が多くの人に書道に興味を持ってもらおうと初めて実施。約60点を出展している。
会場には、画家・山下清(1922―71年)の反戦・平和への訴えを書き留めた詩文書や中国王朝・隋時代の書家・智永の「関中本千字文」の臨書などがずらり。百人一首100句を色とりどりの小さな紙に書き、大型の用紙にちりばめるといった視覚的な創意工夫を凝らした作品などもあり、訪れた人は力感みなぎる漢字や流麗な仮名などをじっくりと眺めて楽しんでいる。
期間中はワークショップも開催。延札さんは「子どもから大人まで書道のおもしろさや奥深さに触れてもらえたら」と話している。