岡山県津山市のリージョンセンターで18日、「みんなで防災in津山」(美作県民局、市主催)が開かれ、近年頻発する浸水被害や土砂災害などに対して市民らが講演を聞いて防災意識を高めた。
同市出身の気象予報士で、気象キャスターとして活躍する中島望さんが、「正しく恐れて、正しく備える~防災気象情報の正しい見方」を演題に講演した。
線状降水帯が発生する仕組みや、昨年8月の台風7号で県内で初めて鏡野町などに線状降水帯が発生し、恩原高原スキー場などで甚大な被害が出たことを説明。その上で、大雨による災害発生の危険度の高まりを地図上で確認できる気象庁の情報サイト「キキクル(危険度分布)」を紹介し、色に応じた行動のタイミングを分かりやすく解説した。
「天気予報は未来がちょっとずつ見える技術。技術も情報も進歩しているが、大事なのはそれを利用する私たち。次は我が身かも知れないし、一番大切な人に降りかかるかも知れない。未来の情報を受け止めて、自信を持って一人一人が行動してほしい」と呼びかけた。
会場を訪れた自主防災組織のメンバーら約150人や、オンライン参加の人たちは熱心に耳を傾け、災害への備えなどを学んだ。