全国植樹祭の関連行事として、第52回「全国林業後継者大会」が25日、岡山県津山市の津山文化センターで開かれた。全国の森林・林業関係者ら約300人が集まり、林業の振興と森づくりの重要性について意見を交わした。
上坊勝則副知事らのあいさつ、来賓の青山豊久林野庁長官らの祝辞に続き、県内の団体や森林組合、事業所などが活動発表。久米郡森林組合は新たな担い手確保につなげている林業体験などの成果、県内唯一の森林コースがある勝間田高校の生徒らは地域の事業体や森林組合などと連携した特色ある後継者育成の取り組みを紹介した。
「共に始めよう植えること・育てること・使うこと」をテーマにしたパネルディスカッションでは、次世代につなぐ森づくりの使命、林業の魅力を知ってもらう方策などについて語り合い「植林や枝打ち体験で、木の成長を感じられれば山に関心を持ってもらえる」「授業で育てた苗の植樹が森林の維持につながっていることをもっと意識したい」といった意見が出た。
大会宣言では、勝間田高校森林系列2年・田中敬大さん(17)、山本璃奈さん(16)が「技術を引き継ぎ、未来で待つ人たちのために森林を守り育てる」と宣言した。
全国林業研究グループ連絡協議会、県などが主催し、県内で初めて開かれた。