奈義町などは、江戸時代から地域に伝わる「横仙歌舞伎」をデザインしたマンホール蓋(ふた)のカードを作製した。同町豊沢の多世代交流施設・ナギテラスで無料配布し、記念品として町外の人やコレクターに人気という。
カードは、全国各地の特色のあるマンホールを紹介する「マンホールカード」で、今回初めて町と下水道広報プラットホーム(東京都)が共同で発行。大きさは縦約9㌢、横約6㌢で、表面は歌舞伎役者の周りに町木のイチョウと町花の梅があしらわれたマンホールの写真を載せている。裏面には「農民の数少ない娯楽、地域のきずなを深める年中行事として今も大切に守られている」「岡山県の地下歌舞伎伝承の要として活躍」といった説明が書かれている。
町では2002年度ごろから同デザインの蓋を採用し、1500カ所に設置している。町地域整備課は「町の伝統文化に興味を持ってもらうきっかけになれば」と話している。
マンホールカードは、これまでに全国607自治体で837種発行されており、美作地域ではほかに津山、真庭市、鏡野、久米南町、新庄村でもリリースされた。
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横仙歌舞伎のマンホールカード
「横仙歌舞伎」マンホール蓋カード作製
- 2022年2月15日
- 歴史・文化