5日は二十四節気の「芒種」。穂の出る穀物をまく頃とされ、市内では田植えがピークを迎えている。
中島地区を流れる嵯峨用水では、昔ながらの「水揚げ水車」2基が今年も回り始めた。若苗を育む涼しげな水音はこの時季の風物詩。水車の回転とともに8本の管が水をくみ上げ、しぶきとともに田を潤す。
長年水車を回し続けた故・坂本藤四郎さんの思いを引き継ぎ、地元の農業・山根節夫さん(83)が管理。「代々受け継がれる水車を大切に守っていきたい」と山根さん。稲刈り前の8月下旬まで回り続ける。