「津山まちの駅城西」に銀行窓口の衝立再現

暮らし 「津山まちの駅城西」に銀行窓口の衝立再現
         

 土居銀行津山支店として1910(明治43年に建てられた西今町の「津山まちの駅城西」(作州民芸館、国登録文化財)に、銀行時代の備品だったカウンター窓口の衝立(ついたて)が再現され、訪れる市民らの目を引いている。
 金融機関が現在備えている防犯スクリーンにあたり、幅4・3㍍、高さ73㌢、厚さ9㌢。管理運営する城西まちづくり協議会が、2階奥の旧金庫室に残されていた朽ちかけの現物と銀行開店時のはがきの内装写真も参考に市の許可を得て、大工の尾宮道泰さん(73)=小田中=に依頼。当時の金網を使って枠や台座をヒノキ材で造作し、黒光りするケヤキ板のカウンターに合わせた塗装や焼き付け仕上げを施し先月中旬、設置した。窓口部分には曲線があしらわれ、レトロな雰囲気を醸している。
 買い物に来た人たちは「元々あっただけにしっくりくる」「最近のNHK朝ドラで出た銀行もこうだった」などと興味津々の様子。
 「折れ曲がっていた金網を慎重に戻し、枠はなるべく原形に忠実に作った」と尾宮さん。
 佐々木裕子同協議会事務局長は「重伝建に選定された旧出雲街道沿いの建物として、昔の姿により近づけようと試みた」としている。

再現された銀行時代のカウンター窓口の衝立


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