岡山県津山市の「津山情緒保存会」は、結成20周年を記念して統一衣装を作った。「さらなる観光振興に積極的に取り組みたい」と決意を新たにしている。
津山情緒は昭和4年に作られた民謡と踊りで、津山の観光宣伝のために芸妓連が上京し、東京・日本橋の三越劇場大舞台で公演したのが始まり。
同保存会は津山城築城400年を機に2002年に結成。津山さくらまつりや津山まつりに出演して催しに花を添えるなど活発な活動を続けている。これまで連ごとに衣装が異なっていたため、以前から使っている白黒の縦じまと赤い襦袢(じゅばん)の布柄にそろえることにした。市観光協会など各種団体の支援を受けて35着を新調した。
10日に今村正照会長夫妻が同市役所を訪れ、谷口圭三市長と松岡裕司市観光協会長に報告した。今村会長が「みなさんの支援のおかげで完成することができた。伝統の伝承、観光振興により一層努めたい」とあいさつ。谷口市長と松岡会長は「これからも地域への活力や観光振興に力添えをお願いしたい。衣装はとても粋なので、若い人の入会を期待する」と述べた。