地域の防火・防災に向け決意を新たにする「消防出初め式」が岡山県美作地区で津山市を皮切りに始まった。津山圏域消防組合と津山市消防団は2023年1月8日、分列行進や3年ぶりの一斉放水を横山の作陽高校前河川敷で披露した。
同消防組合、中央、北部、西部、東部、勝北、阿波、加茂、久米の8方面隊38分団員計848人が参加。ポンプ車やはしご車など99台が並ぶ前で、大砲の音を合図に入場行進した。
同組合管理者の谷口圭三市長が「感染症の制約がある中、住民の生命や財産を守るため尽力していることに敬意と感謝を表する。災害に強い町を目指し防災力を高めていく」と訓示をした。続いて川端茂団長や水田啓介消防長が「自然災害の増加で、住民が消防へ寄せる期待は高まっている。一層防火、防災に努めていきたい」などとあいさつした。その後功労者の表彰式もあった。
式のあと、消防車両が南岸から吉井川に向け一斉放水。赤、青、黄色を交ぜた水が勢いよくアーチを描き、見物の市民らから歓声が上がった。
津山市を除く美作地域9市町村は、4月16日までの間にそれぞれ式を行う。