経済産業省特許庁の本年度「知財功労者」表彰式が18日、東京赤坂の複合ビルであり、岡山県津山市に特許事務所を構える弁理士・舩曳崇章さん(58)=美作市川戸=が特許庁長官表彰を受けた。
2005年に県北で初めて弁理士事務所を開設し、中小企業の商品開発に対する助言、技術やブランドの権利化を通じて地場産業の活性化に貢献。地域での知的財産権制度の普及、啓発にも寄与したことが評価された。
式典で濱野幸一長官から表彰状を受け取った舩曳さんは「開業して20年目に入り、これまで既成概念にとらわれることなく業務に精進し、地域産業の発展に微力ながら尽くしてきた。この表彰を機に、企業を裏方として支える仕事である弁理士について広く知ってもらえたら幸い」と話している。
同表彰は、特許庁が関係団体の推薦などから選出し、38年目の今回は経済産業大臣表彰を1人と企業7社、特許庁長官表彰を5人と企業14社が受賞。岡山県内からは舩曳さんのみだった。