広葉樹1万本を植樹 山田養蜂場の24年続く取り組み 親子連れら「地球守る手伝いできた」/岡山・鏡野町

自然 木を植える家族連れら
木を植える家族連れら=岡山県鏡野町で
         

 岡山県苫田郡鏡野町にある山田養蜂場主催の第7回「植樹祭」が1日、同社敷地内で開かれ、県内外の親子連れら約140人が豊かな森となるように願い約1万本の広葉樹の苗木を植えた。

 

 1999年から国内やネパール、中国などで行っている取り組み。横浜国立大学名誉教授などを歴任し、世界1700カ所以上で植樹活動を行ってきた岡山県出身の故・宮脇昭さん(1928〜2021年)が提唱した「多品種の樹木を密植して本来の自然環境に戻す」という宮脇式を用いて実施した。

 

 参加者は5グループに分かれ、横浜市立大学特任教授・藤原一繪教授の指導を受けながら、シラカシ、アラカシをはじめ、クリやヤマザクラなど約50品種を丁寧に植えこんだ。最後に、生育を促すために苗木の周りにわらを敷き詰めた。

 

 北陵中1年・鈴木綾乃さん(12)と、いとこの小学1年・高橋愛里奈さん(11)は「地球環境を守る手伝いができてよかった。緑豊かな地になるように願っている」と話した。

 

 同社の守安健一取締役執行役員は「経済活動により、自然環境に負担をかけた分、取り戻せるようにできれば。この取り組みにたくさんの人たちが賛同してくれたらうれしい」と語っている。


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG