岡山県津山市主催の「環境体験ツアー・水の学校2024」が22日、山北の宮川で開かれ、小学生3~6年生と保護者ら9組20人が身近にある川の水質や生物を調査するなどして環境への関心と理解を高めた。
コロナ禍を除き毎年開かれている恒例のイベント。エコネットワーク津山と吉井川漁業協同組合が協力し、環境カウンセラーで同ネットワーク津山の神田寿則理事長(68)が指導した。
初めに、水素イオン指数やCOD(化学的酸素要求量)テストを実施。検査キットを使って調べたところほぼ中性の「少し汚い水」であることが判明した。神田理事長は「きれいな水より生き物がたくさんいる」と述べ、子どもたちは関心を寄せていた。
その後は、ライフジャケットを着て大人たちとともに川の中に入り、生き物を採取。ドンコやヌマエビ、ヒラタドロムシのほかに、外来魚・ブルーギルの稚魚も見つかり、外来種による生態系の破壊問題についても触れた。
北小3年の新家璃己さん(8)は「身近にある川で生き物がこんなにたくさんいるとは思わなかったから驚いた。きれいな水より少し汚い方がなぜ生き物が住みやすいのか不思議に思う。興味を持ったのでいろいろ調べてみたくなった」と話していた。