優れた環境保全活動に取り組む環境カウンセラーをたたえる環境省の本年度の環境保全活動表彰で、県内のカウンセラーで組織する環境カウンセラーズおかやま(福留正治会長)が事業者部門で最高賞の環境大臣賞を受賞した。津山市内の中学校の通学路の花壇整備などが評価された。
環境カウンセラーは、環境問題に関する専門的知識や豊富な経験を有し、市民や事業者などの環境保全活動に対する助言を行う人材。今回の受賞理由の一つは、久米中学校(南方中)周辺の環境整備。環境カウンセラーでもある藤本きわめさん(68)=同所=が代表を務める久米中美化の会と共同で正門前や通学路に花壇を建設したほか、周辺のささ竹林に花木を植栽して公園化を図り、環境改善に尽力。また倉敷市水島コンビナート地域でのホタル復活及びイノシシなど有害鳥獣防除、食品ロス削減活動など市民・団体・企業と連携した地域環境課題への取り組みが高く評価された。
同団体は東日本大震災復旧活動にも参加しており、西日本豪雨災害時は「恩返し」として大量の物質が福島県から送られた。
藤本さんは「地道な取り組みが、活動評価の対象となったことに驚いた。地域の役に立てればうれしい。各地で活動している皆さんの励みになります」と話していた。
同表彰を受賞した7人と3団体の発表会が3日、東京で行われた。