岡山県西粟倉村が役場近くの村有地(同村影石)に整備を進めていた庁舎、議場兼ホールなどの新拠点施設「あわくら会館」が完成し7日、業務、利用を開始した。林業の村のシンボルとして、内外装ともほぼ村内産の杉やヒノキで仕上げている。
旧あわくら会館跡地(5389平方メートル)に第2工区として木造2階建て延べ3461平方メートルを建設し、建材の96.7%が村内産。これまで別棟だった村教委などもワンフロアに集約した役場、議場を兼ねた「あわくらホール」、ラウンジ、サロンスペースなどを配し、テーブルや机、いすといった備品も村内産材で地元業者が手掛けている。ホールは座席を折り畳み式とし、音楽イベントや映画など多目的に活用する。
この日、同ホールで落成式があり、関係者約30人が出席。
青木秀樹村長が「役場やホール、生涯学習施設などを併せ持ち、村民の『生きるを楽しむ』に寄り添える場所となることを祈念する。今日を新たなチャレンジへの出発点とし、創立132年の歴史を胸に、持続的に発展する村の実現へ取り組んでいく」と式辞を述べた。金田豊治議長らの祝辞の後、テープカットで祝った。
新拠点施設は2018年12月に着工し、図書館を核とする第1工区の生涯学習施設が昨年4月開館。第2工区、老朽化した現庁舎(1964年築)の解体費を含む総事業費は24億5800万円となる見込み。
村産材をふんだんに使った役場のフロア
落成式が行われた議場兼ホール