岡山県津山市の本年度新規就農者への就業奨励金授与式が2日、津山市役所であり、梶岡由嗣さん(39)=津山市綾部=と金島寛和さん(37)=津山市種=を谷口圭三市長らが激励した。
梶岡さんは同所出身で中学卒業後、大阪市内の飲食店や不動産会社勤務を経て2021年秋、酪農家の後継者として就農。肉用牛の繁殖にも着手し、飼料は自給を含め地元生産にこだわっている。
金島さんは同所出身で専門学校卒業後、看護師として市内の病院などに勤務していたが22年春、肉用牛繁殖農家の後継者として就農。親牛用の粗飼料をすべて自給しており、将来的に経産牛肥育での6次産業化を目指している。
谷口市長が「農業をとりまく環境が非常に厳しい中、生業とすることを頼もしく思う。市もしっかりと支援していくので頑張ってほしい」と励まし、それぞれ県と市からの奨励金5万円を手渡した。
梶岡さんは「これから津山和牛も手掛けたい。地域の農業を変えていきたいと思っている」。金島さんは「次の世代が希望を持てるよう、効率化や農福連携にも取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
同奨励金は、県農林業担い手育成財団の事業に基づき、39歳以下の専業就農者に支給。