29年前からバラを育てている岡山県津山市領家の甲本通晴さん(73)宅の「甲本バラ園」で、「秋バラ」が見ごろを迎え、園内を彩る色鮮やかな花々が地域住民や市内外の愛好家らを魅了している。花は11月5日ごろまで楽しめる。
約5アールの庭で約335品種約355株を栽培しており、このうち9月上旬に剪定(せんてい)を行った秋に咲く数種が開花。剪定は気温が20度前後になる時期を見越して約45日前に行っており、今年は特に猛暑の影響で昨年より遅く取りかかり、花は20日ごろに開き始めたという。
庭園には敬宮愛子内親王の誕生を祝してつけられた優しい色合いが特徴の「プリンセスアイコ」、濃いピンク色が映える「ローズうらら」、純白の「アイスバーグ」、薄紫の「レイニーブルー」、さわやかな黄色の「れもん」のほか、香り高い「サイレントラブ」といった数々の品種が咲き誇り、早速訪れた人たちは園内を巡りながら花の匂いをかいだり、見事な咲き姿をめでたりして過ごしていた。
甲本さんは「今年の夏の暑さは特に厳しく、水やりや管理が大変だったが無事に咲いてよかった。秋バラは色に深みがあって春咲きの品種とは違った趣がある。ぜひ楽しんでほしい」と話している。
同園は甲本さんが自宅の庭や隣の休耕田を整備して14年前からオープンガーデンとして開放している。咲き誇るバラを見ようと春季にも多くの人が訪れることから、約300メートル北方に駐車場を設けている。
問い合わせは、甲本さん(TEL:080ー6341ー9476)。
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