岡山県津山市と岡山市を結ぶ地域高規格道路「空港津山道路」の整備促進協議会(会長・谷口圭三津山市長)は16日、同市山下のザ・シロヤマテラス津山別邸で本年度総会を開き、早期整備に向けて要望活動の強化を申し合わせた。国土交通省岡山国道事務所は本年度、「津山南道路」の皿川第1橋の上部工事に着手する予定を説明した。
構成メンバーの2市5町の首長や商工団体関係者ら約30人が出席。谷口会長が「災害時の交通機能の確保の観点からも国道53号のダブルネットワーク化が求められている」とあいさつした。
議事では運動方針として▽未着手区間を効果的に整備するため「岡山市北区菅野〜御津宇垣間」などを早期に事業化▽激甚化・頻発化する災害から速やかに復旧・復興するため、津山圏域と岡山市内を結ぶ国道53号のダブルネットワーク化を図り、災害に強い国土幹線道路ネットワークの機能を確保―などを確認。7月と10月に国土交通省や財務省、県選出国会議員らに要望書提出、啓発活動、研修活動などの事業計画を決めた。
閉会後、意見交換会があり、岡山国道事務所の桐谷文昭副所長が事業の進ちょく状況などを説明した。
総延長約60キロの同道路の一部である「津山南道路」(美咲町打穴中〜津山市平福、5・4キロ)の昨年度の事業進ちょく率は約53%、用地取得率は3月末現在約94%となっている。本年度事業費は4億9200万円(昨年度補正を含む)と昨年度比1・94倍の伸び。下部などを整備した皿川第1橋の上部工事の着手をはじめ、用地買収推進、埋蔵文化財調査などを進める。