「竹彫刻と盆栽 二人展」が岡山県津山市沼のくらやアートホールで開かれ、初秋の山里の情景を表現した盆栽と竹製の昆虫が来場者の目を楽しませている。12日まで。
初のコラボ企画で、元小学校教諭の小林博道さん(72)=国分寺=がすす竹で創作した昆虫約50点、盆栽愛好家の大森博文さん(75)=大谷=が鉢植えと水石23点を出展。
スズムシやコオロギ、キリギリス、カマキリ、カワトンボといった虫たちは、素材を生かして羽、触角までもリアルで繊細な出来栄えに目を見張る。葉が色づき始めたブナ、キヅタ、ヤマモミジなどの盆栽、アサギリソウやホトトギスといった野草の寄せ植えと相まって秋の趣を醸し出しており、訪れた人たちは作品ごとにじっくりと観賞。
小林さんは「植物と一緒だと昆虫たちも生き生きとして映える」。
大森さんは「従来の盆栽の添配とは一味も二味も違う演出、互いの調和を味わってほしい」と呼びかけている。
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竹の昆虫と盆栽をコラボ展示した小林さん(左)、大森さん
「竹彫刻と盆栽 二人展」
- 2021年9月10日
- 芸術