岡山県津山市井口の長法寺でナツツバキが最盛期を迎え、涼しげな白い花が参拝者の目を楽しませている。
本堂わきにある樹高約10メートルの古木が無数につぼみをつけ、日ごと数十輪が開花。境内を散策する人たちが名物のアジサイとともに楚々(そそ)とした咲き姿に歩を止め、しばらく見とれていく。シャラ(沙羅)の別名を持ち、古くからはかなさの例えにされる通り、夕方には落ちてしまう。
「青葉に純白が映えてさわやか。風情があってお寺の雰囲気にしっくり合いますね」と岡山市の会社員女性(51)。同寺によると10日ごろまでが見ごろという。