住民団体などが主体となって岡山県美作県民局と進める本年度「美作国創生公募提案事業」の中間報告会が7日、同県津山市の津山保健センターホールであり、5団体が地域の活性化や課題解決を目指す取り組みの進ちょく状況を説明した。
5月の採択以降、事業費の補助を受けて活動する津山、真庭市などのNPO法人や任意団体の代表者が参加した。
このうち「住民主体の移動困難者外出支援の仕組みづくり学習事業」を進める任意団体くらしサポート黒田=真庭市、NPO法人移動ネットおかやま=新見市=は、7月に開いた勉強会に56人が参加し、アンケートで「有償でもできることを聞けたので広げられそう」「退職後は外出支援に時間を使えるかも」といった声が寄せられたことを話した。
一方、「持続可能な森林・林業と全国植樹祭の機運を醸成するイベント開催」に取り組む津山地区木材組合は、9月に開いた「山フェスin津山」に予想を上回る県内外の約750人が参加し、木工体験や伐採見学、マウンテンバイク試乗などを通じて森林・林業への理解を深めてもらう機会になった成果を説明した。
事業審査から携わる有識者ら6人が聴き入り、「外出支援をしたい人への相談、フォローアップをしては」「事例集を作ってみては」「フェスで終わらさず、プレーパークのような日常的に山を体験できる場ができないか」などと今後の展開について助言した。