子どもや家庭への相談支援などを行う専門施設「美作圏域 児童家庭支援センターつむぎ」が新茅町に開所した。児童養護施設・立正青葉学園(岡山県津山市西寺町)を運営する宗教法人・妙勝寺が設置。美作地域10市町村を対象とした■はぐくみの拠点■として、子育て相談や里親支援、ショートステイ、地域交流といった事業を行う。
児童家庭支援センターは児童福祉法に基づく福祉施設で、県内で3カ所目、県北では初となる。学園近くに新築した建物に、相談室やプレイルーム、心理療法室などを整備。相談支援員や心理療法支援員ら職員4人を配置し、寄せられる悩みごとなどにきめ細かく対応する。県の認可を受け、5月25日に運営を開始した。
子育て相談は0〜18歳までの子どもに関する内容に対応。保護者や子ども本人、地域、関係機関からの相談を受け付け、児童相談所や市町村、学校などとも連携して支援する。ショートステイは育児疲れや病気、入院などで家庭での子育てが一時的に困難になった場合に一定期間預かる。対象地域は津山、美作、真庭市、美咲、鏡野町。
地域交流事業は毎週金曜日に「子育て広場」を開催し、親子で工作をしたり、おもちゃで遊んだりする。里親支援は、社会的養護を必要とする子どもの養育について相談を受け、成長や発達で気になることのほか、言動の裏にあるのものなどをともに理解していく。
施設名の「つむぎ」には、「糸を紡(つむ)ぐプロセスのように時間をかけ、丁寧に地域の人のそばに居続けることで心を通わせ、一人ひとりの幸せにつなげたい」との思いが込められている。同センターでは「学園開設から約70年にわたって子どもたちに寄り添い続けてきた専門性をベースに、さらなる相談支援を展開したい。地域の子どもとその家庭のためにぜひ活用してほしい」と話している。
開所日は火曜〜土曜の午前9時〜午後6時だが、必要に応じて柔軟に対応する。相談無料。
問い合わせは、つむぎ(℡0868-31-0269)、Eメール(tsumugi.cfc@gmail.com)。
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県北で初めて設置された「美作圏域 児童家庭支援センターつむぎ」