岡山県美咲町旭地域の出身で実業家、新聞記者としても活躍した岸田吟香(1833~1905年)の生誕190年を記念して「岸田吟香を語り継ぐ会」はパンフレットを作り、25日、美咲町に1000部寄贈した。
同紙は「岸田吟香翁聖地を辿る!」と題し、かつて生家があった同町栃原地内の「生誕地標柱」や「岸田家墓地」「吟香苑」のほか、宝寿寺=同町中垪和畝=などを紹介。地図も記載しており、人物を知り、ゆかりの地を巡るのに役立つ一冊となっている。旭地域を訪れるファンや町民らの要望に応え、同会が発足してから約3年の間にまとめた情報を元に約半年かけて完成させた。
町役場=同町原田=を訪れた加原奎吾会長ら5人は「岸田吟香の人となりや功績を多くの人に知ってもらえたらうれしい。有効に活用してほしい」と青野高陽町長に手渡した。青野町長は「写真も添付されており、とてもわかりやすい。こういった資料が少ない中、非常にありがたく思う。子どもたちにも伝えていきたい」と礼を述べた。
パンフレットは今後旭文化会館などに置く予定。