「認知症サポーターの養成講座」(地域包括支援センター主催)が23日、岡山県津山市の総合福祉会館で開かれ、市民33人が認知症の症状や地域での見守り方について学んだ。
地域包括支援センターの職員3人が講師を担当。「誰でもなる可能性のある病気」と前置きした上で、記憶障害、時間や場所の感覚が薄れるといった中核症状、不安やうつなどの行動・心理症状などについて解説した。
日常生活で接する際は、相手の言葉に耳を傾けながら優しい口調でゆっくりと対応することが望ましいとし、「誰よりも不安や悲しみを抱えているのは本人。周囲の人は自尊心を傷つけず、さりげなくサポートをしながら見守ってあげてほしい」と呼びかけた。
修了後、サポーターの証・オレンジリングが配られた。津山市の福祉ネイリスト・木原里美さん(66)は「友人が若年性認知症になったことが受講の後押しになった。普段から相手の気持ちに寄り添った対応を心がけたい」と話した。
市内の同サポーターは、延べ1万3647人(1月1日時点)。