岡山県津山市加茂町宇野地区で25日から、「第4回宇野アートのまつり」(同実行委主催)が始まり、訪れた人たちは里山の豊かな自然のなかで「芸術の秋」を満喫している。27日まで。
「宇野の景色と風の中 わくわくの あらたな出会い」をキャッチフレーズに、会場となっている作家の家やギャラリーを巡りながら里山の散策を楽しむ。
一棟貸しの民宿「UJITEI」では、木工作家の宇治俊巳さん(72)が約50点を展示。廃材や流木を活用した、猫やモグラが座る愛らしい「いすシリーズ」をはじめ、「亥の子」や「舞い降りた龍」などをテーマにしたユニークな造形作品が並ぶ。
宇野町内会長の河田美晴さん(73)は、自宅別棟の「絵画展示室」で油絵約30点を披露。「在りし日の津山城」や「五輪原渓流」「富士」「パルテノン神殿雷雨」など彩度の高い色を使いこなした作品群は神秘的な雰囲気。「ぜひ宇野を楽しんで」とPR。
陶彫作家・宇佐美雅廣さん(73)=岡山市北区=の手入れの行き届いた実家では、人物や動物、オブジェなど質感がリアルな備前焼の彫刻作品が出迎えてくれる。「里山の原風景の中で、備前焼陶彫の味わいに触れてください」と話す。
オープニングセレモニーは関係者約20人が参加して開かれ、宇治実行委代表が「宇野の景色と一緒に作品を堪能していただく。多くの方に美しい宇野を知っていただきたい」とあいさつした。
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