「蘭学・洋学三津同盟」 その歴史やつながりを解説 津山土岐家財団講演会/岡山・津山市

歴史・文化 三津同盟について講演する下山名誉館長
三津同盟について講演する下山名誉館長
         

 津山土岐家財団主催の第25回講演会が17日、岡山県津山市の同財団記念館で開かれ、津山洋学資料館の下山純正名誉館長が「蘭学・洋学三津同盟」について話した。

 津山市は2021年、洋学という共通の歴史と、「津」の文字を持つ大分県中津市と島根県津和野町と同盟を締結。連携・協力して学術や知的観光の振興などに取り組んでいる。

 津山は箕作阮甫や津田真道、中津は福沢諭吉や前野良澤、津和野は西周や森鴎外を輩出しており、下山名誉館長は締結に至るまでの経緯を解説。さまざまなつながりを生かして締結され、現在続けられている小学校のオンライン授業・交流会などの事業を紹介し、今後のさらなる展開に期待を込めた。

 また1997年に津山と津和野が協力し、津田真道と西周が学んだオランダのライデン市にメモリアルプレートを設置する顕彰事業を行ったことも説明した。

 同財団の主催の講演会は9年間行われ、今回で当面休止することになった。

講演する下山名誉館長
講演する下山名誉館長


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