「蘭学・洋学三津同盟」初の学校間交流

教育・保育・学校
         

  林田小(岡山県津山市川崎)と大分県中津市の北部小の6年生が7日、オンライン授業で交流し、互いに地域の文化や郷土ゆかりの蘭学者らを紹介し合った。
 津山市、大分県中津市、島根県津和野町が昨年締結した「蘭学・洋学三津同盟」の学校間交流として両市教委が初めて企画。
 林田小43人、北部小88人が参加し、北部小の児童たちは「日本三大水城」の一つ中津城、日本遺産の耶馬渓といった観光スポット、名物の唐揚げなどを案内。続いて『西洋事情』『学問のすゝめ』を執筆し、慶應義塾(現同大学)を創設した中津藩出身の福沢諭吉、中津藩医・前野良沢の業績についても話した。
 一方、林田小の児童たちも津山城、ホルモンうどんといった観光やグルメをPR。さらにペリー来航時に米大統領の親書を翻訳し、日本初の大学教授となった津山藩医・箕作阮甫、国内初の植物学書『植学啓原』や化学書『舎密開宗』を著し、「酸素」「細胞」「繊維」などの用語を考えた同藩医・宇田川榕菴らの功績を説明した。
 林田小の中島咲太朗君は「歴史が好きで、福沢諭吉のことを詳しく教えてもらえたし、津山の蘭学者のことを伝えられてよかった」と話した。
 8日には鶴山小(志戸部)と津和野小(津和野町)の6年生が同様に交流する。

オンラインで津山ゆかりの蘭学者を紹介する林田小の児童たち


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG