第5回「OKUTSU芸術祭」(同実行委主催)が1日、岡山県苫田郡鏡野町の奥津温泉街をはじめ町内外の会場で開かれ、絵画や彫刻など多彩なアート作品が行楽客らの目を楽しませている。12月3日まで。
期間中は、かがみの近代美術館=鏡野町奥津川西=や花美人の里=同=、石庭遊園地=鏡野町奥津=、そば処秀峰=鏡野町女原=など町内をメインに、ギャラリーふう=津山市野村=、山荘やなはら=久米郡美咲町柵原=といった市外を含む計24会場で美作地域出身の若手美術家らを中心とした約50人が手がけた約500点を展示する。
道の駅・奥津温泉では、旧町観光協会の建物内で今回初めて募集した地域を盛り上げるマスコット「鏡野町非公認キャラクター」のデザイン画約70点がずらり。このほか、研修棟には久米南町の「ふるさと大使」を務めるイラストレーター・キタ大介さんの作品、回廊ではお馴染みの手ぬぐいアートなどが飾られ、訪れた家族連れらは散策しながら楽しんでいた。
小学6年生・横山崇仁君=岡山県玉野市=は「道の駅でイラストや絵が楽しめるのはおもしろいと感じた。カラフルなのれんもたくさん並んできれい」と話していた。
このほか、2025年に戦後80周年を迎えるのを前に、戦争と平和、命をテーマにした作品展が11月4~25日、ペスタロッチ館=鏡野町竹田=で、日本とベトナム外交関係樹立50周年に合わせた企画「ハノイ出身のグエン・アインさんと作るアロマキャンドル」を11月3、4、11日、道の駅奥津温泉研修棟で実施。音楽イベントもあり、詳しくはパンフレットや同実行委のSNSなどに記載している。
同祭は、津山市から鳥取県倉吉市に向けて町を縦断する国道179号沿線を「いつでもアートが楽しめる魅力ある地域として創り上げる」ことを目的に開催。同祭総合ディレクターでかがみの近代美術館の辻本髙廣館長(66)は「自然豊かな景色と美術作品を楽しみながら非日常な空間を味わっていただけたら」とPRしている。
問い合わせは、同美術館(TEL: 0868-52-0722)。