主要地方道津山智頭八東線(60.926キロ)沿線自治体による「道路整備促進期成会総会」が16日、岡山県津山市山北の市役所で開かれた。出席者たちは山間部道路の現状を確認し、各自治体の問題解決と地域開発を目指して本年度の事業計画を打ち立てた。
同道路は津山市加茂町と鳥取県智頭町から八頭町までを結ぶ主要道路で国道53号線の代替道としても重要となるほか、中山間地域の過疎化、高齢化の問題解消につながるとして地域住民たちから整備の声が上がる。しかし、現況は未整備区間や冬期通行止め、未改良、危険箇所があり、地域の発展に支障をきたしている。
この日は同期成会長・谷口圭三津山市長と副会長・金兒英夫智頭町長、監事・𠮷田英人八頭町長ら会員6人をはじめ、美作県民局建設部や鳥取県八頭県土整備事務所の職員ら関係者が出席。8月に国土交通省などに提出する要望書の内容を確認した。
要望するのは▽改良工事が進む工区(智頭町坂原、米原から西野まで、大呂、津山市加茂町物見)の早期完成▽智頭町新見などの改良事業が着手できてない工区の工事に取りかかる▽工事は休止中の工区(智頭町物見峠、中島橋、智頭町八河谷から八頭町佐崎まで)の再開―など。
会に先立ち、谷口津山市長は「私たちはレジリエンス(耐久、回復力)の強い地域をつくっていかないといけない。助け合い、ネットワークを持ってみなさまと取り組んでまいりたい」とあいさつした。