年末年始の連休を前に美作大学社会福祉学科の「犯罪被害者支援研究室」と岡山県警津山署は26日、高額な報酬の支払いを示唆するなどして犯罪の実行者を募集する「犯罪実行者募集(闇バイト)」への加担防止に向けた啓発活動を、津山市北園町の同大学生食堂前で行った。
犯罪被害者らに対して市民らに理解を呼びかける活動を行っている学生たちをはじめ、生活安全課の署員や市環境生活課の職員ら15人が参加。
昨年度に同研究室が製作した啓発用マグネット、犯罪実行役勧誘の手口などを詳しく書いた津山署や県警のチラシが入ったグッズ約150部を「決して手に染めないでください」「SNS上のバイト募集には気をつけてください」と呼びかけながら食堂に訪れる人たちに手渡していった。
啓発用のマグネットには「闇バイトは犯罪だ」という注意喚起とともに警察総合相談電話の番号やメールで県警に相談できる「ヤングメール」のアドレスなどを記載している。同研究室メンバーの4年・下地咲玖良さんは「同年代の人たちが犯罪に加担している現実に心を痛めている。闇バイトをはじめ、専門の相談機関に関する情報を発信することで防止につなげたい」と語った。
津山署の小林隆生活安全係長は「仕事の募集に関しては『事業者や仕事内容が不明』『高額な報酬がある』『連絡先がSNSに限定している』といった不審な点を見かけたら、まず疑いを持って決して応じないように。応募した後も危険な仕事だと気づいた時は、必ず警察に通報してほしい」と話している。