蒸気機関車の中がスマートフォンで丸見え? 岡山県津山市大谷の「津山まなびの鉄道館」は、扇形機関車庫内にある蒸気機関車「D51ー2号機」の3DモデルをAR(拡張現実)技術で作り、専用アプリによる公開を開始した。
D51は日本で最も多く生産されたSLで、通称”デゴイチ”。2号機は1972年に廃車後、2016年から同館に展示しているが、車体後部と車内は公開していない。
スマートフォンで専用アプリをダウンロードし、車両わきに設置されたマーカーを読み取ると、立体のSLが画面に出現。拡大や回転をさせながら機関車の構造を隅々まで見ることができる。さらに機関士になった気分で運転台の内部、前方の煙室扉を開けてボイラーの中をのぞくことも可能。
同館の高田宜嗣支配人は「実物と見比べながら、ぜひ臨場感を体感してほしい」と話している。