「HELLO BABY(ハローベイビー)」産前産後のケアサービスを展開

暮らし 「HELLO BABY(ハローベイビー)」産前産後のケアサービスを展開
         

 津山市内で育児に励む母親2人が、産前産後のケアサービスを展開するグループ「HELLO BABY(ハローベイビー)」を立ち上げ、昨年夏から本格的な活動を開始した。「みんなとつながる楽しい子育てを」との思いを込め、公式LINE(ライン)での子育て相談や地域食堂の弁当配達などを通じて母親たちに寄り添う取り組みを行っている。
 社会福祉士の資格を持つ堤尚子さん(37)=下横野、NPO職員=と、助産師の澁谷奈津美さん(40)=神代、かたつむり助産院院長=が昨年4月に設立。公益財団法人橋本財団の福祉助成金により運営している。
 LINEでは、赤ちゃんに関する悩みや産前産後のお母さんのトラブルをいつでも相談できる。窓口は澁谷さんで、無料で応じる。赤ちゃんや子ども連れで参加できるイベントなどの情報も随時配信し、誰でも登録できる。
 弁当配達には「母親たちの家事時間の節約や孤立の解消、栄養たっぷりの食事を味わってもらいたい」との思いを込めた。ふくら食堂(山下)、めし家陽だまり畑(平福)、家庭食堂ROOF(北園町)、ひかり食堂(美作市竹田)が、母乳の出がよくなるようご飯大盛りの弁当を手作り。2人が自宅まで配達し、玄関先での会話を通じて困りごとがあれば専門機関につなげる。配達エリアは旧津山市内(旧町村は要相談)、美作市、勝央町。配達時間はお昼時で、500〜600円。
 不定期開催の抱っことおんぶ教室や産後ヨガクラスでは子育て支援者らも参加し、みんなで悩みや不安、楽しさを共有したり、気軽におしゃべりをしたりする時間も設ける。
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 「孤独に育児をする社会とはおさらばするべく、〝子育て共同体〟を目指して行動します!」と声をそろえる2人。その決意の根底には、自身が体験した産後すぐの大変さがある。
 兵庫県出身の堤さん、宮崎県出身の澁谷さんはそれぞれ一男一女を育児中。堤さんは「2人目は大丈夫だと思っていたが、やはり大変だった」と打ち明ける。第一子が生まれた時に、市の赤ちゃん訪問で助産師として訪れた澁谷さんと知り合い、今回の取り組みを温めてきた。
 開業した助産院でのお産や産後ケアなどに取り組む澁谷さんも「特に初産のお母さんたちは社会から孤立している状況の中、何もかもが初めてで孤独を感じている人もいる。そのようなお母さんとつながり、力になりたい」と話す。
 2人は「完璧な子育てなんかない。一人で悩んだり、不安を抱えたりせず、誰かと共有することで心が軽くなり、力がわいてくるネットワークをみんなで作っていきましょう」と呼びかけている。
 問い合わせは、かたつむり助産院(☎090―5726―6690)。

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「HELLO BABY」を立ち上げた堤さん(左)と澁谷さん

2昨年12月にグリーンヒルズで開いたパークヨガ


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