津山市内の木工関連企業5社が美作産材の魅力を広めるために共同で立ち上げたブランド「TSUYAMA FURNITURE 津山家具」の製品展示会(津山市地域雇用創造協議会主催)が2日、川崎のポート・アート&デザイン津山で始まった。美作ヒノキとスギの美しさをシンプルに表現した家具約20点が完成した。11日まで。
イマガワ(押入)、すえ木工(八出)、?橋工芸(高野山西)、津山銘木(一方)、松永建材店(神戸)が2019年にスタートさせたプロジェクト。京都のSEIKI DESIGN STUDIOがデザイン、京都工芸繊維大・山本健太郎名誉教授が監修を務めている。
デザインポイントは?素材をメインに?暮らしの道具を意識?シンプル・明快―の3点。木目の美しさや柔らかい質感を生かした飾り棚やテーブルなどは自然に心と暮らしに溶け込む優しい仕上がり。
格子を全面にあしらったTVボードは職人が一つ一つピッチを合せており、格子はデジタル表示を完全に妨げないように計算されている。ヒノキのダイニングテーブルは角に大きなRを設けてあり、小さな子どもにも安心な形状。職人技の粋を集めた、見た目も触っても木の優しさとぬくもりを感じさせる家具が並んでいる。
イマガワの赤松洋一社長(72)は「まずは見て、におって、触ってもらいたい。木味、木目、色、手触り、どれ一つとっても表現力豊か。素晴らしいデザインに恵まれ、素晴らしい製品に仕上がった。日本の木の文化の復権が大目標。300年続くブランドに育てたい」と話している。
会場では家具の注文も受け付けている。東京発表会が22日から31日まで、日比谷OKUROJIで開かれる。またオンラインギャラリーを設置して全国発信する。
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「TSUYAMA FURNITURE 津山家具」ブランドの家具
「TSUYAMA FURNITURE 津山家具」製品展示会
- 2021年10月4日
- 経済・産業