「110番の日」適切利用を防犯・通報訓練

行政・公共 指導を受けながら電話の通報訓練を行う店員
指導を受けながら電話の通報訓練を行う店員
         

 「110番の日」の2023年1月10日、津山署は河辺のイオン津山(岡山県津山市)で、店員による防犯・通報訓練と、買い物客に適切な利用を呼びかける啓発活動を行った。
 署員9人と店員の約30人が参加。防犯訓練は刃物を持った男が現れたという想定で実施した。店員の一人が施設内の防災センターへ連絡し、別の店員数人が買い物カートで犯人役の男を取り囲み、買い物客らに被害が及ばないように対処した。
 通報訓練では、「特定を急ぐため、日時と場所はすぐに伝える。犯人の特徴や逃げていった方向などもしっかり見て正確に伝えて教えてほしい」といった指導を受けながら一人ひとりが署員に電話する演習を行った。
 服飾店「ライトオン」の藤原竜也店長は「演習は万引き犯の対処にも役立つと思う。当店のスタッフや県内の各支店と学んだことを共有して、防犯意識を高めたい」と話した。
 同署によると、昨年管内であった110番通報件数は約7530件で、このうち受理したのは約6200件。内容は交通事故や駐車違反の苦情などがほとんどで、窃盗や器物損壊、傷害といった刑法犯関係は約150件となっている。
 また、「いたずら・間違い電話」が約1360件あり、全体の29・1%を占めている。最近はスマートフォンの通報機能の誤作動、誤操作によるのが増えているという。濃野俊樹地域課長は「緊急性があるとみなして警察も動くので、間違えた場合は、無言のまま切るのではなく正直に話してほしい」と注意を呼びかけている。


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