「18歳の壁」の克服などに向け デジタル未来都市創造プロジェクト 慶應義塾大の学生が報告/岡山・津山市

行政・公共 谷口市長にデジタル未来都市創造プロジェクトの最終成果報告を行う学生たち=岡山県津山市で
谷口市長にデジタル未来都市創造プロジェクトの最終成果報告を行う学生たち=岡山県津山市で
         

 「津山市デジタル未来都市創造プロジェクト」の最終成果報告会が26日、岡山県津山市の市役所で開かれた。同市とつやま産業支援センターと共同研究を行っている慶應義塾大学SFC研究所の学生5人が、津山圏域内の「18歳の壁」の克服などに向けた3年間にわたる研究成果を谷口圭三市長らに報告した。

 市スマートシティ構想の一環。本年度は「10年先のスマートシティ化された津山市の理想的な姿」を考えることをテーマに設定。学校の枠を超えて集まった市内の高校生による「城下ハイスクール」とコラボ、市内3企業の協力でアイデアづくりを競う「アイデアソン」を開催し、フィールドワークを行った。

 高校生の津山への愛着を向上させ、コミュニティを形成・拡大する「津山若者コミュニティ」を提案した。「デジタル化した未来都市として発展していくためには、ハード的基盤に加え、その上でオープンかつ持続的に活動するコミュニティが不可欠。行政による公的リーダーシップ、民間による活発な経済・社会活動に加え、住民(特に若者層)を巻き込んだ開かれた活動基盤を整えることが、未来都市発展への鍵となる」と結論付けた。

 講評では谷口圭三市長が「自治体のデジタル化において、情報発信の重要性を痛感した。スマートシティ構想推進にあたり、新たな気づきを頂いた」。市未来戦略ディレクター・松野弘さんは「地域活性化案として素晴らしいが、デジタル社会において若者がどう役割を果たすのか深掘りしてほしかった」などと述べた。

地元企業と高校生との活動成果を披露する学生たち
地元企業と高校生との活動成果を披露する学生たち


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