岡山県津山市の勝北文化協会による「勝北ひなまつり」が、勝北公民館(同市新野東)で始まった。華やかで愛らしい人形たちが並び、訪れた親子連れらの目を楽しませている。10日まで。
旧暦の3月3日(現在4月3日)に合わせ、子どもたちに喜んでもらおうと初めて実施。勝北地域の各家庭で保管されていたひな壇や日本人形11点が並ぶ。
明治・大正時代ごろに京都を中心に多く取り入れられていた「御殿飾り」をはじめ、浄瑠璃・歌舞伎の演目で有名な「八重垣姫」をモチーフにした童人形、大型の「作州の泥天神」などが館内にずらり。7段飾りもあり、訪れた子どもたちはその豪華なつくりに見入っていた。
祖母らに会いに来津したという兵庫県の新島ひばりちゃん(5)は「こんなにたくさんの人形がいるのは初めて見た。でも、やっぱり一番好きなのは、きれいな冠をかぶっているお雛さま」。弟の杜之介君(3)は右大臣を見て「弓矢を持っているところがかっこよくて気に入った」と笑顔で話していた。