岡山県鏡野町は11日、「緑のふるさと協力隊員」に新たに着任した尾形有紀さん(31)と、今回で2度目になる為国友梨さん(31)に委嘱状を交付した。行政や地域住民と一緒に産業・福祉・文化といったさまざまな分野の活動に1年間取り組む。
尾形さんは佐賀県嬉野市出身で、栄養士として同県内の中学校に勤務していた。埼玉県さいたま市出身の為国さんは、昨年度に協力隊に加入し、保育園の栄養士の経験を生かして富地域で活躍した。尾形さんは富地域、為国さんは上斎原地域を拠点とし、町内各地に派遣される。
交付式で山崎親男町長が「鏡野は風光明媚(めいび)ですばらしい食材もあり、地域ごとに伝統や文化が根付いている魅力的な所。温かく優しい町民たちとともに素晴らしい1年を過ごしてほしい」と激励し、委嘱状を手渡した。
尾形さんは「町産食材を使った加工食品の生産など、やりたい企画がある。まずは多くの人とふれあい、大切なことを学びたい」、為国さんは「再び戻ることができてうれしい。着任2年目だからできることがある。協力隊とかかわりがあまり無かった地域にも赴き、盛り上げていきたい」と抱負を述べた。
緑のふるさと協力隊は、NPO法人地球緑化センター(東京都)が審査した若者を自治体が受入れる事業で、同町は旧奥津町時代の1995年から取り組み22回目。32人を受け入れてきた。