城西地区の新たな土産物として、光厳寺(岡山県津山市西寺町)の岡村法秀住職(50)が生薬を使ったオリジナルの「おかげ入浴剤 清浄湯」を商品化し、城西まちづくり協議会が運営するまちの駅2施設で販売を始めた。
美作県民局の本年度「美作国創生公募提案事業」の採択を受け、同協議会まちづくり部会メンバーの岡村さんが、城西若僧会で実施している寺院散策『おかげめぐり』などに訪れる人向けにと考案。製剤製造販売の許可を持つ末田薬局(岡山県津山市田町)の末田芳裕社長(54)が協力して調合、試作を重ねて完成した。
トウキ(当帰)、センキュウ(川芎)、ソウジュツ(蒼朮)、ダイウイキョウ(大茴香)、ケイヒ(桂皮)、チンピ(陳皮)、チョウジ(丁子)が煎じ袋に入っており、保温や鎮痛、免疫力アップといった効果が期待できるという。湯船にしばらく浸してもいいが、小鍋で10〜20分煮出せばさらに濃い生薬エキスが抽出できる。
田町のまちの駅城西浪漫館(中島病院旧本館)、西今町の津山まちの駅城西(作州民芸館)で扱っており、33㌘2包入り800円。
末田社長は「香りもとてもよく、体の気を整えるセルフメディケーションに活用できる。使用後は芳香剤としてもいい」。岡村住職は「真言宗では大事な儀式の前に薬湯につかるならわしがあり、家族の大切な日や人生の節目など、気を高めたい時に使ってもらえたら。近しい人への贈り物にもおすすめです」とPRしている。
【新たな土産】生薬を使ったオリジナルの「おかげ入浴剤 清浄湯」を商品化 / 岡山県津山市