14日午前8時5分ごろ、岡山県津山市城東地区の上之町で火災が発生、建物に次々に燃え広がり、正午現在、火は消し止められていない。
江戸期の風情を伝える城東地区は、国重要伝統的建造物群保存地区に選ばれており、出雲街道沿いを中心に住宅が密集している。火は瞬く間に延焼し、周囲の建物は激しい炎と煙に包まれた。駆けつけた消防士や消防団員が懸命な消火活動を行った。付近の住民は避難し、多くの人が不安そうに見守っていた。市中心部には灰が降った。
近くに住む50代女性は「爆発音が聞こえて外に出ると、火柱が上がっていた。瞬く間に燃え広がった。こんな火事は記憶になく、言葉が出ない」。津山城(鶴山公園)を訪れていた田町の80代男性は、立ちのぼる黒煙に「近くにいとこが住んでいるので心配。建物に燃え広がっていて最近ない大火だ」と話した。