津山市健康増進課主催の自殺予防セミナーが18日、岡山県津山市大田のリージョンセンターで開かれ、参加者86人が熱心に耳を傾けた。
命の尊さを再確認し、支え合える地域づくりを目指して開催。中央大学人文科学研究所客員研究員の髙橋聡美氏が「地域でできる自殺予防〜生きづらさを抱えた人への寄り添い方〜」と題し講演した。
ゲートキーパーについて「悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聴いて必要な支援につなげ、見守る人。それぞれのアンテナで『あれ?』と思ったら声をかけること。聴き方はジャッジやアドバイス、決めつけをせず、まるっと受け止め、詳しく聴いて相手の情景を見させてもらうことが大事」と語った。
また「誰かのSOSに気づく前に、相手にとって弱さを見せても大丈夫な他者になることがまず大切。できないところはつないで助けてもらい、自分も相手も大切にできるゲートキーパーに」と話した。
参加者からは「気づいた時に一人で抱え込まず、行政や専門職に相談しつないでいくことが大切だと思った」「家庭、友だち、職場でも話を聴くことが大切だと感じた」といった感想が聞かれた。
【髙橋聡美氏講演】地域でできる自殺予防〜生きづらさを抱えた人への寄り添い方〜 / 岡山県津山市