岡山県英田郡西粟倉村で地域住民やレジャー客らから40年近く親しまれている日帰り温泉「湯〜トピア黄金泉」では、四季の自然に囲まれながらゆったりとしたひと時が過ごせる。
村内最大の入浴施設として1989(平成元)年にオープン。浴場は水車が回る露天風呂を持つ「西の湯」と、ヒノキ床の寝湯がある「倉の湯」が週替わりで楽しめ、水風呂、薬湯、サウナなどを完備。露天風呂に浸かりながらゆったりと季節の移ろいを感じられる。館内には読書コーナーやマッサージチェアなども。
県内では唯一のラジウムを含む温泉で、関節の慢性的な痛みや筋肉のこわばり、疲労回復など医学的効用がある。
同温泉によると、同所には温泉ができた由来にまつわる言い伝えが残っており、鎌倉時代にあった同所の地名「狸ヶ城」にすむタヌキが狩人に撃たれ傷つき、塩谷川のほとりに潜んで幾日か経ったある日、傷が癒えて山に帰る姿を見た村人が、川辺で熱湯が湧き出ているのを発見したという。そのため、温泉の入り口や露天風呂など館内のいたるところにタヌキの置物が見られ、西の湯にはタヌキをモチーフにした浴槽も見られる。

さらに併設している食堂「みそ汁や一汁一菜」では、地元住民が村産の野菜やみそを使った「みそ汁定食」をはじめ、鳥の唐揚げ、冷や奴といった一品料理を提供している。
温泉は正午〜午後9時(受付は8時半まで)。入浴料は中学生以上800円、小学生600円、幼児無料。駐車場は60台収容可能。
火曜定休だが、ゴールデンウィーク期間の6日は営業し、7日休業。
同店では「周辺の大茅地区のシバザクラも見ごろを迎える。旅行帰りやおでかけの際に立ち寄り癒やされてほしい」と話している。
周辺の行楽スポットでは、県内や鳥取県の土産品が並ぶ「道の駅あわくらんど」、ジビエ料理やいちご狩りなどが楽しめる複合施設「BASE101%」。
問い合わせは、同温泉(TEL:0868-79-2334)。
