2024年5月に開催される第74回全国植樹祭(同岡山県実行委主催)で、岡山県美作市在住の小説家・児童文学作家のあさのあつこさんが豊かな森林の継承をテーマに書き下ろした短編作品「この緑に抱かれて」を基にした演劇が、式典アトラクションとして披露されることになった。
県が22日、岡山市内で同実行委総会後の制作発表会で公表した。
同作は、県内の架空の高校を舞台に、生徒たちが木材の活用や森林の保全について議論し、豊かな森を未来に引き継ぐ決意をするストーリーで、音楽やダンスを交えた演劇となる。出演者は、倉敷市出身の俳優・前野朋哉さん、岡山市出身のシンガーでダンサーの岸本由有さん、就実高校(岡山市)演劇部員のほか、県内の林業関係者も加勢する。
制作発表会に出席したあさのさんは「岡山の木や森のことについて調べると知らないことがたくさんあり、奥深さを感じるとともに、県の魅力や可能性を若い人に託したいという思いがこみ上げてきた。この物語がどう表現されるか楽しみ」と述べた。
全国植樹祭は天皇・皇后両陛下が臨席される「四大行幸啓」の一つで、県内では57年ぶりの開催。5月26日、主会場は岡山市のジップアリーナ、サテライト会場は真庭市蒜山上福田のグリーナブルヒルゼン。