岡山県津山市と友好交流都市縁組を結ぶアメリカ・サンタフェ市に津山市の中高生を派遣する「サマーキャンプツアー」（津山サンタフェ友好協会主催）の出発式が26日、山北の市役所本庁舎東側駐車場で開かれ、参加する15人が意気込みを語った。
コロナ禍で中断していた交流事業が再開し、6年ぶりに訪問。中学2年生以上から高校生3年生までの男子4人、女子11人（うち中学生4人、高校生11人）が参加。今までに津山市をPRするプレゼンテーション力や英語のコミュニケーション能力を高める研修を受けており、8月7日の帰国までにキャンプやスポーツ、観光を通じて現地の高校生やホストファミリーらと交流を深めていく。
式では江原秀国同協会長のあいさつの後、同協会顧問の谷口圭三市長の代理の野口薫副市長が「研修で学んできたことを生かし、現地での出会いや会話、文化体験を楽しんでほしい。そこで得られた経験は将来の財産になる」と預かったメッセージを代読。参加者ひとりひとりが「サンタフェの人たちと仲良くなり、すてきな思い出を作っていきたい」など思いを述べ、保護者らが見送る中、岡山空港へと出発した。
初めての渡航でもあり緊張しているという井上優衣さん（17）＝津山高校2年＝は「英語は勉強してきたけど会話で意思疎通を図るのは大変かもしれない。だけど心で通じ合えるように、失敗を恐れず積極的に交流を図っていきたい」と話していた。
一行は27日にサンタフェに到着。8月3日までに現地の学校でサマーキャンプを体験し、歴史博物館や美術館、日本人収容所跡モニュメントなどを見学する。各自ホストファミリーの家に宿泊してアメリカの家庭の様子や文化を学ぶ。
8月21日は市役所で報告会を行う。
