うさぎの玩具作り真っ最中

経済・産業
         

 来年(2023年)は卯(う)年。師走が近づき、岡山県津山市田町の津山民芸社(白石靖さん経営)では、干支の郷土玩具「もちつき兎」が仕上げの真っ最中だ。
 夏から脱脂して切り込んでおいた孟宗竹、高野竹などのパーツに白いアクリル絵の具や工芸漆を塗装。組み立てた後、目鼻、耳の中を赤く塗っていく。
 竹そのもののアールを生かした弧を描くスタイルで、きねを持ち、うすに振り下ろす動きが何とも愛らしい。親子向かい合わせのタイプは、ひごでつなげて2羽の動作が交互になる細工。
 県内外の愛好者から注文が入る干支シリーズの縁起物。値段は1500円(1羽小)〜1万円(2羽特々大)。
 「シリーズの中でも、デザインに趣向を凝らした思い入れのある作品。ピョンと跳ね上がるウサギにあやかって、来年は明るい飛躍の年になってほしいもの」と白石さん(84)。来月下旬にかけて、約600個が制作される。

次々に仕上がっている「もちつき兎」


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